本記事では、ストレージ (SSD/HDD など) の3つの接続方式とインターフェースを紹介します。
DAS | SAN | NAS | |
---|---|---|---|
構成図 | |||
サーバーの数 | 1台のサーバー | 複数のサーバー | 複数のサーバー |
接続方法 | 直接 | ネットワーク (SAN/LAN) | ネットワーク経由 (LAN) |
ファイルシステム | サーバーが持つ | サーバーが持つ | ストレージが持つ |
ストレージの種類 | ブロックストレージ | ブロックストレージ | ファイルストレージ |
DAS (Direct Attached Storage)
一般的なストレージ (SSD/HDD) の接続方法です。
以降では、DAS で利用するインターフェースを紹介します。
インターフェース
現在、最も有名なハードウェアインタフェースは USB でしょう。
DAS で利用する主なインターフェースは以下です。
物理インターフェース | 説明 | 転送方式 | イメージ |
---|---|---|---|
ATA (Advanced Technology Attachment) | 安い。PC 向け 現在は SATA を使う | パラレル | |
SATA (Serial ATA) | 安い。PC 向け | シリアル | |
SCSI (Small Computer System Interface) | サーバー向け 現在は SAS を使う | パラレル | |
SAS (Serial Attached SCSI) | サーバー向け | シリアル | |
NVMe (NVM Express) ※ | 早い。SSD 向け | シリアル | M.2 コネクタ |
https://www.enterprisestorageforum.com/hardware/nand-dram-sas-scsi-and-sata-ahci-not-dead-yet/
※ Q. NVMeはAHCIという論理インタフェースプロトコルのカテゴリーで使われる場合と、SATA、SASという接続形態のカテゴリーで使われる場合があるように思うのですが、どちらの意味で使うのが本来正しいのでしょうか?
A. NVMe は双方の意味合いがあります。
https://www.dell.com/community/%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B8-%E3%82%B3%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%8B%E3%83%86%E3%82%A3/NVMe%E5%AF%BE%E5%BF%9C%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6%E3%81%AE%E3%81%94%E8%B3%AA%E5%95%8F/td-p/8197653
シリアル vs パラレル
例えば、アルファベットは 8 ビットで表現されますが、パラレルの場合は一気に送信できます。
ただし、パラレルは 8 ビット全ての到着を待つ必要があるので、結果的には1ビットを8回送った方が現代の技術では早くなります。(詳細はこちら)
そのため、2023年現在ではシリアルが主流となっています。
SAN (Storage Area Network)
「ストレージを共有化」したり、「冗長構成」をとることができます。
SAN で利用するインターフェイスは以下です。
プロトコル | 物理インターフェース | 説明 | 通信方式 | イメージ |
---|---|---|---|---|
iSCSI (Internet SCSI) | NIC + LAN ケーブル or 光ファイバー | TCP/IP 対応の SCSI 安い。小規模向け | TCP/IP | |
FC (Fibre Channel) | HBA + 光ファイバー | 高い。大規模向け | FC | |
FCoE (FC over Ethernet) | CNA + LAN ケーブル or 光ファイバー | Ethernet 対応の FC LAN と SAN を統合 | CEE |
https://docs.oracle.com/cd/E19964-01/html/E20764/z400124d1033484.h
NAS (Network Attached Storage)
「ストレージを共有化」したり、RAID で「冗長構成」できます。
簡単に導入するなら NAS でいい。(SAN との比較はこちら)
参考記事
インターフェースとは
ストレージインターフェースのまとめとして、各種インターフェースの変遷と概要を解説します。
DAS、NAS、SANの違いについて–株式会社ニューテック
FC-SAN関連コラム